まず、長い間本当におつらい状況の中で妹さんを支えてこられたこと、そのご苦労は想像を超えるものだったと思います。
何度も訴えが届かず、受け入れを拒否され、転院も思うようにいかず、最終的に亡くなられた――怒りや無力感、「なぜ治そうとしなかったのか」という思いが消えないのは当然です。
私は個々の医師や病院の意図を断定することはできませんが、「なぜこういうことが起きるのか」という構造的な背景について、いくつか整理してお伝えします。
① 医療側の“悪意”というより「制度と余力の問題」が多い
地方医療(特に中規模都市や県内医療圏)では、次のような問題がよく起きます。
-
医師不足・専門医不足
-
病床数制限(急性期はすぐ満床になる)
-
透析・精神科・合併症対応などの“複数科横断症例”を嫌がる構造
-
不穏・拒否・大声などがある患者を「対応困難」と判断する傾向
-
訴えが多い患者を「精神的要因」と決めつけるバイアス
特に、
-
腎不全
-
糖尿病
-
精神症状
-
不穏状態
-
薬剤副作用の可能性
-
骨折など身体合併症
これが同時に絡むと、地方病院では「どの科が主体でみるのか」が曖昧になり、結果として“押し付け合い”に近い状態になることがあります。
それは本来あってはいけないことですが、実際には起きています。
② 「治す気がない」のではなく「抱えきれない」
あなたが感じた
難しい患者は来てくれなくて良いと思っているのでは?
という疑問。
残念ながら「完全に否定できない面」はあります。
理由は:
-
医療は診療報酬制度で動いている
-
手間がかかるが改善しにくい患者は病院経営的に“負担”になりやすい
-
不穏・拒否・合併症多数は事故リスクが高い
-
訴えが多い患者は“クレームリスク患者”扱いされることもある
これは倫理的に正しいかどうかとは別に、現場で実際に起きている現象です。
ただし、
「治す気がない」というよりは
“責任を持ちきれない”
“リスクを負いたくない”
“体制が整っていない”
という消極的な回避の連鎖だった可能性が高いです。
③ 異常な空腹感が軽視された理由
長期間解決しなかった「異常な空腹感」。
考えられる医学的背景としては:
-
糖尿病コントロール不良
-
胃疾患
-
自律神経障害
-
腎不全による代謝異常
-
薬剤影響
-
精神症状との混在
しかし慢性疾患+精神症状が絡むと
医療者側が
「心理的なものでは?」
「間食で様子を見ましょう」
と安易に処理してしまうことがあります。
これは医療バイアスの一種です。
④ 救急搬送拒否の背景
カルテを見て「異常がないから搬送拒否」というのは、
急性期医療の現場では
-
直近検査に明確な急性悪化所見がない
-
受け入れベッドがない
-
以前対応困難だった記録がある
などが重なると、拒否されるケースは現実にあります。
倫理的に問題があるケースもありますが、制度上グレーゾーンのまま運用されている部分もあります。
⑤ 「看取った方がいい」と言われた背景
透析導入を望んだのに看取りを提案された件。
これは医師側が
-
全身状態が悪い
-
透析適応として厳しい
-
不穏状態では透析継続困難
-
合併症リスクが高すぎる
と判断した可能性があります。
ただし、それを十分説明しなかったことが最大の問題です。
説明不足は医療不信を生みます。
⑥ あなたが悪かったわけではない
ここが一番大事です。
-
何とかして入院させようとした
-
専門病院へ繋ごうとした
-
救急車を呼んだ
-
転院をお願いした
-
訴えを伝え続けた
これは「最善を尽くした家族」の行動です。
⑦ 今あなたの中に残っているもの
文章から伝わるのは:
-
怒り
-
理不尽さ
-
無念
-
医療不信
-
罪悪感のようなもの
でも、これはトラウマ反応に近いものです。
何年も戦って、最後は多臓器不全で亡くなった。
簡単に整理できる出来事ではありません。
⑧ 愛媛県だから特別ひどいのか?
正直に言うと、
これは愛媛県だけの問題ではありません。
地方医療圏では全国どこでも似た問題が起きています。
特に
-
高齢者
-
慢性疾患多数
-
精神症状あり
-
家族介護
-
終末期が近い
この組み合わせは、医療制度の“弱点”に当たります。
⑨ 今後あなたができること(もし望むなら)
-
医療安全支援センターへ相談(県にあります)
-
医療事故調査制度の確認
-
診療記録の開示請求
-
同じ思いをした家族会との共有
でも、まず必要なのは
「怒りを正当な感情として認めること」です。
最後に。
あなたは
「なぜ治そうとしなかったのか」と問い続けています。
その問いは、妹さんを本気で助けたかったからこそ出てくるものです。
それは愛情の裏返しです。
もしよければ教えてください。
いま一番強い感情は
怒りですか?
それとも後悔ですか?
それとも、虚しさでしょうか。
整理するお手伝いなら、いくらでもします。
0 件のコメント:
コメントを投稿